料理を作ればサラリーマンのうつ病は治せる!

2017年に定年退職した元サラリーマンが、自分のうつ病体験を元に「うつ病から自力で回復するためのリハビリテーション方法=料理を作ること!」について、思った事・できた事をあれこれ語ります。

料理を作ればサラリーマンのうつ病は治せる! 【不定期連載 第15回:うつの症状】 

さて2月になってもう一週間ですね。更新が滞ってしまいました。

  3日前になりますが、豚の生姜焼きとヒジキ煮を作りました。生姜焼きはいつもついつい野菜をあれこれ入れてしまうのですが、今回タマネギとピーマンのみを入れました。味はショウガとニンニクをすりおろし、酒・みりん・醤油・コチジャンをベースに、ポン酢・オイスターソースを少しずつ混ぜています。

 ヒジキは芽ヒジキを使い、人参・油揚げ・煮大豆を入れ、味の基本はやはり酒・みりん・醤油ですが、砂糖と塩で輪郭を強調しています。 

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 話は少し遡ります。

 うつ発症時の体調・異変

  初めて訪れた心療内科で「うつ病」と診断される前、会社に行ったり休んだりしていた頃の私は、うつから来るひどい体調不良に苛まれていました。

①眠れない

  何といってもまず「眠れない」こと。なかなか寝付けず朝方にようやく眠りに入ったり、早めに眠りについても逆に夜中の2時~3時に起きてそのあと全く眠れなくなったり、一睡もできずに寝床でじっとしているだけなどの症状が毎日起こり、生活リズムも何もあったものではない状態でした。

 しかも、昼間でもまったく眠気を感じません。とにかく眠くないのです。体の中の眠ることを要求する神経がマヒしたようでした。医学的に言えば、交感神経と副交感神経の切り替えができなくなっていたということかもしれません。

 疲れもあまり感じませんでしたが、ただ心臓はいつもドキドキしていて、負担がかかっていることは自覚していました。

 ②思考停止

 そして起きているときは一日中、直近で何かショックを受けたり大きな不安を感じたときの場面が、ずっと頭の中で繰り返され、他のことを考える余裕がありません。

 自分でも不条理であることは分かっていますが、その場面はずっと見続けるしかなく、そこから離れることができません。自分の頭なのに、誰かに操作されているかのような、自分ではどうすることもできない気持ちになっていました。

 ③気分障害

 朝は通勤のためいつもの満員電車に乗ります。しかし目的地に近づくに伴い、電車内で気分が悪くなってしまう。またはトイレに行きたくなってしまうのです。

 その当時は各駅停車に乗ってターミナル駅で急行に乗り換えていましたが、気分が悪くなり、結局次の駅で降りてホームのベンチに腰掛けて回復を待ちます。しかし、吐き気はあるのですがずっと遠いところで停滞している感じで、5分経っても10分経っても、気分は良くなりません。何度か駅員さんに「大丈夫ですか」と声をかけられますが、いつも「もう少し休ませてください」とお願いしていました。

 あまり長い時間休んでいると会社に遅刻するので、また次の急行に乗りますが、やはり次の駅で降りざるを得なくなってしまい、同じことの繰り返しになります。本当にひどい時は、新宿駅のベンチで30分以上休んでも回復せず、会社に電話をかけて休みを取ることもありました。

 ④食欲がない

 そして、食欲もありません。腹が空いていることは自覚するのですが、食べようという気が起きません。ただ惰性で「食事の時間だから」食べていたにすぎません。甘いしょっぱいの味は判りますが、おいしいもまずいも感じません。そうこうしているうちに半月で5kgほど痩せてしまいました。

 当時私は体重が73kgほどあり、駅の階段などで自分の「重さ」を膝に感じていましたが、70kgを切ったことで、「身軽さ」を感じられるようになりました。それだけは良い点でしたね。

 

ではまた