料理を作ればサラリーマンのうつ病は治せる!

2017年に定年退職した元サラリーマンが、自分のうつ病体験を元に「うつ病から自力で回復するためのリハビリテーション方法=料理を作ること!」について、思った事・できた事をあれこれ語ります。

料理を作ればサラリーマンのうつ病は治せる! 【不定期連載 第14回:調味料を揃えましょう(2)】 

 中華の炒め物は好きで、良く作ります。昨日はチンジャオロースーを作りました。余ったもやしもあったので入れましたが、味付けが濃くなったので途中で白菜を細切りにして追加してみました。その結果、ピーマンの割合が少なくなってしまいました。

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(運動部かと思うような量を作ってしまいました)

 今回は味付けが少し濃い目です。失敗作のぎりぎり手前かな。赤ピーマンも入れればよかったです。

中華の調味料を揃えましょう

 スーパーへ行くと「チンジャオロースーの素」とか「麻婆豆腐の素」みたいな、レトルトの調味料がたくさん売り出されていますね。昔は使ってみましたが、最近はまったく使いません。

 単なる調味料程度ならよいのですが、挽肉が入っていたり野菜が一部入っていたりすると、普通の料理なのかインスタントなのか・身体に良いのか悪いのか分からなくなってきて、安心して味わえなくなって来ます。また、「~の素」は200円前後しますから、料理のコストが上がります。じゃあ本当に本格中華の味が出るのかといえば、そうでもないですよね。200円あったら肉も野菜もずいぶん買えますし。

 

 「~の素」の箱の裏をよく見ると、何が入っているか書いてあります。分量の比率は企業秘密で判りませんが、その結果分かったのが「な~んだ。これらの調味料を集めればよいのか」ということでした。そこで集めたのが、次の鉄壁メンバーです。

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最強のハーモニーを聴かせて(効かせて)くれるグループです

 右からご紹介します。 

  • オイスターソース:肉野菜炒めのメイン。チャーハンにも。但しすごく濃縮されているので、少しづつ使うこと。中華スープに数滴垂らすのもいいですよ。
  • ガラスープ:癖がないので、中華に限らず炒め物全般の下味に使えます。これもあまり入れすぎると塩味が濃く、嫌みになります。ほんのりの量がいいですね。
  • 豆板醤:言わずと知れた中華の辛みそ。これがないと麻婆豆腐は作れません。
  • コチジャン:生姜焼きや味噌炒めに。他の調味料と混ぜて使うと真価を発揮します。
  • 甜麺醤:これがないとホイコーローは作れません。キャベツとの相性は抜群です。
  • ごま油:かどやは風味が違います。健康にも良いです。

 ごま油以外はすべてユウキの製品です。一番手に入りやすいし、味もスタンダードで安定しています。

 

 これらの調味料に、ニンニク・ショウガ、酒・みりん(砂糖)・醤油(塩)・酢・ポン酢などを組み合わせて行けば、中華の味付けは一通り可能になり、混ぜるバランスを変えれば自分好みの味にできるし、「~の素」に頼る必要もありません。

 全部そろえると1,000円を超えますが、数段上のクオリティの料理を楽しむことができて、しかも一品当たりの単価はう~んと安上がりです。

 揃えた調味料をマネージメントしましょう

 どうです? あなたなら、このメンバーをどうコントロールして、日々の業務を遂行してゆくでしょうか? まず、一人一人の性質やポテンシャルを、正確に把握しなければいけませんね。スター扱いしたほうが力を発揮するもの、サポート役で活動させたほうがより実力が浮き出て来るもの、それぞれ個性がありますよね。

 あなた自身のキャパシティに合わせて徐々にメンバーを揃えましょう。いきなり全部揃えるのではなく、できれば一品ずつ付き合い始め、それぞれの個性を把握してからのほうが良いでしょう。

 ひとつの調味料の能力や性質を把握したら、次のメンバーを入れましょう。そして、どういう組み合わせができるかも考えて行きましょう。通常、1+1=2ですが、バランスを変えれば2以上のものができる可能性が広がります。

 そんな組み合わせをいかにコーディネイトできるか。それがマネージメントです。うつのひどい時は、そんなこと、まったく考えることができません。あるショックが原因で自信が崩壊してしまい、それまでできていた「一つ一つの要素をつなぎ合わせること」が一切できなくなっています。

 そこからどうやって回復するか。そのリハビリとして「調味料を組み合わせる」→「組み合わせた調味料で料理を作る」という活動が効果的だと思います。小さなことから試してみてそこで成功が得られたら、その小さな自信を糧にして、もう少し大きなことをやってみる。その繰り返しが、やがて大きな成功に繋がって行くはずです。「自分でもここまでやれるんだ。美味しく作ることができたんだ」という成功を味わいましょう。

 そのために、こういうメンバーを味方につけるというのはいかがでしょうか。メンバーの能力を見極めて、「有能かどうか」「味方になるかどうか」を判断するのはあなたです。

 

 例えば、甜麺醤コチジャンに白みそ・赤みそを加え、酒とみりん(砂糖)・醤油で溶かして味噌ダレを作れば、「豚肉・ナス・ピーマンの味噌炒め」なんかも複雑で本格的な味にできます。

 まずサラダ油でニンニクのみじん切り・ナスを炒め、ナスに火と油が通ったら豚肉と他の野菜を炒める。ガラスープと酒を加え、しんなりしたら味噌ダレで味付け、最後にごま油を回しかけて完成。日・中・韓の三国の味噌が協力し合って、仲良くおいしい料理を完成させてくれます。

 

 現実の人間同士も、こうありたいですね。自分の味ばかり主張するのではなく、協力・協調しあう態度が必要です。単に混ぜるだけなら個性のぶつかり合いになってしまうところを、あなたがコントローラーになれたら、すごいと思いませんか?

 今はとてもできない・・・としても、以前はある程度できていたはずです。もう一度できるようになるために、 そのためのエクササイズをこつこつとやって行きましょう。

 全体を計画し、材料や下ごしらえ、段取り、火加減、調理テクニック、アドリブの微調整・・・あなたの技量で成功に導いて行く下地を作って行くのです。

 

ではまた