料理を作ればサラリーマンのうつ病は治せる!

2017年に定年退職した元サラリーマンが、自分のうつ病体験を元に「うつ病から自力で回復するためのリハビリテーション方法=料理を作ること!」について、思った事・できた事をあれこれ語ります。

料理を作ればサラリーマンのうつ病は治せる! 【不定期連載 第7回:私の職歴とうつ発症の事情(4)】

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 昨日はアジの刺身とおでんを作りました。

 アジはスーパーでお作りの状態で買うと300~400円しますが、1匹買って自分でさばけば100~150円くらいで済みます(人件費除く!)。はらわたを取ってもらうサービスもありますが、できるだけ直前まで包丁を入れないほうが、より鮮度のいいものが食べられていいですよね。さばき方はYou Tubeで親切な板前さんが教えてくれましたので、それ以来頑張って自分でさばいています。

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   まだ板前さんの技術にはほど遠いですが、もう10回以上やってみて、だいぶコツが分かってきたつもりです。(相変わらず盛り付けの見栄えは良くないですね)

 おでんは出汁を濃い目にすれば、味付けは「酒」と「塩」と「弱火」だけですので簡単。しかもおかずとして充実感がありますね。今回は圧力鍋を使いましたので大根も結構しみています。

 

 さて、旅行で間が空いてしまいましたが、前回の続きから書き込みます。もう10年以上も前のことですが、いざ思い出してみると当時の嫌な気分が蘇り、症状までも蘇ってくる気がして、キーの入力が進みずらくなりますね。でも、頑張ります。

 

 私は、医師の勧めに従ってしばらく会社を休むことにしようと思い、上司に申し出ました。上司は不機嫌そうに・面倒くさそうに応対してくれました。

「それで? 何日休むんですか?」

 医師からは「1~2週間程度が良いのでは」と言われ、自分では「10日くらい」と思っていたのですが、上司の表情を見てつい「1週間」と答えてしまいました。それでも休みが取れたことで正直ほっとし、救われた気持ちになりました。

 

 翌日から自宅にて、とりあえず昼でも夜でも眠れる時はできるだけ眠り、できるだけリラックスすることを心掛けて過ごしました(と言っても、なかなか安眠はできませんでしたが)早朝起きる必要もなく、満員の通勤電車に乗る必要もありません。

 妻や子供達が優しくしてくれました。特に妻の対応は今までになく寄り添ってくれる感があって、ありがたいと感じましたが、微妙なズレ(うつ病のことを判っていない)は感じていました。しかし自分でも、少しでも疲労が回復しリフレッシュできた感はあり、1週間後再出勤しました。

 

 出勤直後、上司に「おかげさまでリフレッシュできました」と礼を言い、効果があった旨を報告したつもりだったのですが、上司は眉間にしわを寄せながら、「あなたは自分だけ休んでリフレッシュできたかもしれないが、こちらはあなたの穴を埋めるために余分な仕事もやって迷惑してるんですからね。そこをよく考えてください」と言います。せっかくのリフレッシュ休暇1週間が、一瞬で台無しにされてしまいました。

  そして更に上司から、「このまま元の職場に戻ることは無理だろうから、職場を異動します。」とのこと。自分は元に戻って頑張るつもりだったのですが、能力的に無理と判断されたのでしょう。そして「本社内ならば総務部、そうでなければ営業部(店舗での販売)が空いているが、どちらにするか?」と問われました。

 もともと自分は営業店舗出身ですし、すっかり雰囲気の悪くなった本社にいるよりも店舗に出たほうが良いかなとも思いましたが、私が店舗にいたのはもう15年以上前のことで、現在の商品知識などの自信がありません。そこで、顔見知りばかりがいる総務部を希望しました。

 

 さっそくその日のうちに机(荷物)の移動です。当時の総務部メンバーは、総務部長・総務課長・総務課員(男子2名)、またすぐ近くに総務本部長(執行役員)の机もありました。5名とも旧知であり、社歴は私がすべて上で気心が知れており、全員がにこやかに歓待してくれました。内心、「こちらを選んで良かった。なんとか今後もやっていける」と思いました。

 ところがその日の午後に着席して早々、総務部長から業務引き継ぎの話がありました。なんと総務部長が1週間後、課長もほぼ同時に退職することが決まっているというのです。両人とも有給休暇を使う予定とのことで、実質の引継ぎ期間は2日ほどしかありません。

 元の上司は私に気を使って異動してくれたのかと好意的に考えていましたが、そうではありませんでした。当時は毎日数十人規模で退職者が出ている時期でした。

 「総務部が空いている」とは、このことだったのです。

 

(つづく)